V.業務上の重要基本動作の指示・命令について

《1.指示命令》
(1)指示命令の意味
  @指示命令が人を動かす事を理解せよ
  Aやり方ははっきりさせる事である。

《2.指示命令の誤解》
(1)指示命令が『願望』だと思われている事
  @願望とは『〜して下さい』であり、『〜して下さいなら、やらなくても構わないのだろう』と解釈される事です
  A指示命令の本質は『〜をやれ』です。
  B伝え方が『〜して下さい』であって、その中身は『〜をやれ、〜をしろ』となります。

《3.指示命令を出す人が気をつける事》
(1)理解しているかどうかを確認
  @自分が出した指示命令の内容を相手が、理解しているかどうかを確認すること
  A『自分が出した内容が、違う意味で理解される事』があります。指示命令の基本は、相手に指示内容を復唱させます。
  Bボタンのかけ違いで指示命令を出し続けていくと、当然トンチンカンな結果が
  C復唱させる為には、メモをとらせる行動が必要です。
コラム 関連コラム: メモ魔になれ

《4.指示命令の出し方》
(1)口頭による指示
  @考え方・方法を理解させる必要性のある場合
  A簡単な、短時間で出来る仕事
  B監督がしやすく、比較的簡単な仕事
  C受け取り方が間違いやすい場合は復唱させる
(2)文書による指示
  @仕事内容が正確性を求められる場合、特に数字に関係がある場合
  A客観的なデーターが必要な時
  B仕事が各部門・複数人に関係があるとき

《5.実務のポイント》
(1)指示の内容を理解したかどうかを確認する為に、内容を復唱させる。
(2)復唱・確認する為にメモをとらせる。
(3)指示を出した命令者がその内容を忘れないように、記録しておく。
(4)必ず、中間報告日を設定し、その予定日を自分の行動予定にいれておく。

〜最後に〜

下水道等がなかったら、安心な生活を過ごせないように、会社に基本動作がなかったり、キチンと出来なければ、会社は円滑には動きません。そして基本動作が乱れ始めると、必ず業績は下降します。

整理整頓という基本動作があります。
整理とは、要らないものを捨てる事。整頓は自分の仕事を考えて、とりやすい状態に直す事。言葉の意味を正しく理解する事です。みAさんが考える整理整頓とBさんが考える整理整頓の意味が違えば、みんなが同じ理解をしないと基本動作としては成立しません。基本動作にはそういう怖さがあります。

基本動作ならびに報告・連絡は会社運営を円滑にするインフラです。是非、出来るように強化してみてはいかがですか?

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