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2018年7月7日◆ ◆ 特化戦略 ◆ ◆

特化とは分ける事・・・

■特化戦略

特化戦略とは市場・顧客・商品を細分化し、それをニーズに合った製品やサービスとして投入する戦略である。
●地方銀行、地方新聞は地域への特化
●外食産業に対する食用油の販売、保育園や幼稚園に対する牛乳の販売などはチャネルへの特化
●所得別、男女別などの顧客への特化もある。
現在の経営環境は特化=専門化=プロ化を求められ、そして成長のキーワードはエリアを軸とする横拡大から、事業専門化を軸とするマーケットの縦の深堀りにシフトしている。
 
■特化とは分ける事
では、何を特化すればよいのか!
『何でも取り扱える、出来る会社』とは聞こえはよいが、ある意味においてその企業が持つ強みを分散化している混合型企業でもある。
よく下請けメーカーが自社製品を持とうとする。これは素晴らしい事だが、下請け機能と自立製品を同じ土俵で一緒にやろうとするところに、問題が発生する。基本的に下請け機能と自立製品ではその本来持たねばならない機能が違いすぎる。
ではどうすればよいか。それは『分ける』事である。
分けるとは『機能』を分ける事である。しかし『ないないづくしの人・もの・かね』で出来にくい状況がある。勿論できればよい。特に、製造業のように設備装置産業の場合は自社単独で出来ねば、他社と組んでやる事も手である。
卸売業の場合は『ベーシック商品部隊と戦略商材部隊』、『既存顧客対応と新規開拓部隊』に分ける方法がある。特化する事は今後の中小企業の戦略展開のキーワードになる。
 
                                                                                                               
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◆ 今回のまとめ ◆
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『わが社は何でも出来ます』
これは現在において、戦略の死語となっている事を理解すべき。
 
ご参考にしてください。

以上
 
                                 マイスター・コンサルタンツ株式会社
                                 代表主席コンサルタント 小池浩二
 

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