社長一人があくせくやってもしょうがない・・
■社長一人ではなく、全社員参画がポイント
参画とは、社員が自ら考え、判断し、行動し、責任を取る事である。
そこには苦悩があり、楽しさがあり、喜びがあり、そして自分が必要とされている満足感がある。中小企業の問題点として『経営者の方針が浸透徹底しない事』がよく挙げられる。これも全社員参画型の思想がないから起こる現象である。
経営者が一人で経営方針・数値目標を立案して発表会をやるケースがある。このケースは経営者として方針・数値をまとめる作業としてはよい。しかしそれを現場で実践する時に問題が発生する。何故なら、経営者が独りで作成するから、方針を具現化する戦略・戦術・戦闘の機能が会社から無くなるからである。 又、このような会社は経営者と社員の差が有りすぎて、経営者への依存度が高く、社長こけたら皆こける状態に陥りやすい。
■社長一人がやっても・・・
社長一人があくせくやってもしょうがない。役員、部門長、中堅社員、一般社員の全員が、自分の役割に対してあくせく努力するから、結果として目標が達成出来やすい。
参画とは自ら考え、判断し、行動し、責任を取ることである。唯単に会社に居るだけの人在を育ててはいけない。自ら考え、判断し、行動し、責任を取る人財を創る為にも全社員参画型経営のスタイルを構築しないといけない。
■経営者に求められる仕事は経営技術の構築
物づくりに技術があるように経営にも技術がある。
経営者の出身畑を考えると圧倒的に多いのは営業出身。販売なくして事業なしは経営の基本中の基本ですから、必然的に営業出身の社長が多くなる。
その次は製造畑の社長。つまり、商品を販売する技術、物をつくる技術に長けている方は、創業者になって獣道を見つけては走り、広げていく事が出来やすい。
結果、10年間で生き残る確率が20%といわれる難しい会社経営のハードルを、何回もくぐり越えて現在がある。しかし経営者の仕事を考えた時に【物を売るだけの技術、物をつくるだけの技術】だけで、成長する事は難しい。外部環境の影響をもろに受ける中小企業は、経営の技術を構築しなければ社長のやる気=頑張リズムだけでは続かない。つまり、思い付きの経営から脱皮し、利益を叩き出していく為のルールと基準そしてシステムを創り、全社員で動かす事が経営の技術となる。
ご参考にしてください。
以上