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仕事の知恵袋

2022年6月4日◆ ◆ 業績を公開するというアプローチ ◆ ◆

社員を基本数値の監督者にすれば・・・

■あなたの会社の業績とは?
業績の公開といっても、そもそもあなたの会社の業績とは一体何だろう?
一口に業績と言っても、
・売上高
・売上総利益
・営業利益
・経常利益
・経常収支
・一人あたりの付加価値高等と色々とある。
まずは自社の経営レベルに応じ、我が社の業績とは何かを定める事です。

■業績公開で先ず取組み事は
経営数値は専門学である。その意味や仕組みを理解しないとわからないは当然であるが、その最低限の知識を理解する事はは難しくない。
社員が「売上総利益とは何か」を理解していないレベルなのに、会社が「営業利益について……」と言われても社員がチンプンカンプンになるのは当然で、経営計数に関するレベルを順位上げればいいだけの話である。公開していく業
績を定めたら、社員にその業績項目を日々の業務活動の中で触れる仕掛けを構築していく。

例えば一人あたりの付加価値高(月間)の基準が100万とする。この基準に照らし、今月は「○」か「×」かを明確にすることである。「×」ならばあといくら足りないか、そしてどのようにすれば達成できたのかを反省し、次の月に生かす。基本はこの繰り返しである。

■社員を巻き込む
そして全社員をある特定の数値監督者に期間限定で任命する事である。
特定数値とは売上高や売上総利益等の経営基本数値であったり、特定商品の在庫数、新規開拓数、クレーム数などの管理指標である。

社員に数値の責任者をしてもらうと、興味を持ち始め数値を自ら確認するように成長していきます。そして数値項目の担当を3カ月単位で交代させると、いろいろな数値項目に興味を持ち、理解が促進される。社員は、会社から個人的に得られる満足感(報酬や昇進)以外にも、会社の目標達成に対する満足感、そこに参画した喜びをも得たいとする願望がある。

社員を基本数値の監督者にすれば、会社をヒトゴトではなく、我が事として見るように段々と成長していきます。

ご参考にしてください。

以上

                                                                                         マイスター・コンサルタンツ株式会社
                                                                                          代表主席コンサルタント 小池浩二

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