新規事業進出の失敗共通点・・・
同じ商品を同じ客にぶつける既存事業だけでは、適正利益を出す事は益々難しくなります。そこで戦略視点の一つに新規事業があります。
そして、新規事業が成功すると会社に多大な効果を生み出してくれます。
■新規事業進出の失敗共通点
・全く未知の分野で、事業のやり方、ノウハウがわからない
・カネ・モノは揃えても、適する人材がいない
・充分に市場・需要を把握していない
・ハイリスク・ハイリターンで投資額が大きい
・投資額の目途が不明確
・撤退時期の判断を誤る
・オーナー社長の独断と趣味の要素で、異業種の進出
■新規事業の事業計画の組み方
事業計画として、目標設定は3ヶ年が必要。目標設定は売上高・利益を明確にする事だが、重要なのは投資金額の設定枠を明確にしておく。
・採算ベースはいつの時点からのせるか
遅くとも、2年目には採算分岐点にのせることが肝要である。
・投資金額の設定枠
3年目には投資金額を回収できる事が重要である。
・投資金額の原資
最も堅実な方法はキャツシュフローの範囲内(減価償却+税引利益)だが、借入
金の場合は売上高の自社の売上高支払利息率の3倍を目途に売上高営業利益率目
標を立て、新規事業資金調達の目安とする。
■新規事業の売上高比率
全体の売上高に占める新規商品・新規事業の売上高比率
・1年目 10%以上
・2年目 20%以上
・3年目 30%以上
・4年目 40%以上
・5年目 50%以上 を目安で考える。
■新規事業投資・撤退判断
採算計画は当然であるが、投資限度枠の設定が重要である。
・利益分岐点 2年内
・投資回収期間 3年
・投資回収の早い業界は1.5~2年目で分岐点
■新製品開発に成功した要因ベスト5
・参入のタイミング
・ニーズの発掘など、市場調査をよくやる
・自社の生産技術や設備との適合
・開発グループの独創性と協力・熱意
・品質が良い、信頼性が高い、コストが低い
■成功した新製品開発要因ベスト5
・販売経路からの情報
・技術の長期予測
・現在製品の不備の調査
・重要な資材や新しい素材についての情報
・ニーズを発見するための特別の市場調査
ご参考にしてください。
以上
マイスター・コンサルタンツ株式会社
代表主席コンサルタント 小池浩二