コラム

仕事の知恵袋

2021年3月3日◆ ◆ 新人育成のカリキュラム ◆ ◆

会社の『最強モデル』をべースに・・・

■ブラザー・シスター制度
 
ブラザー制度とは、新人に対し親身になって相談にのり、教育を推進していく担当者制度である。新人1人に対し、教える責任協力者を1人つくる事である。
新人に仕事の中身だけではなく、
『会社内の暗黙の了解事項』
『それ以外の悩み事や人間関係の相談など』をお兄さん的存在で対処して頂くものである。且つ、新人の出社時の様子の確認、変化の素早いチェックを行う。
 
確かに部署全体で見ればと思われるが、全体で見ようとするから観れないのである。このブラザーに選ばれた人は、幹部・役員とその人が入社する前から打ち合わせを繰り返し、問題点があれば幹部・役員に相談する。このブラザーに選ばれる事は、会社の次代を担う社員として期待されている。
 
ブラザーは、ある一定期間の教育期間が終了する迄、責任をもち、自らも良く啓発していく。基本教育マニュアルは新人に持たせるが、ブラザーもその新人用のマニュアルを保持し、常に見直し、行動していく。
 
■新人育成のカリキュラム
 
新しい人が入社し、1週間、1カ月、2カ月等で、何を覚えなければならないのかをカリキュラム化する。このカリキュラムには全社共通パターンと各部署単位パターンの2種類がある。
先ずは全社共通パターンから始める。
その内容は
A.修得能力
B.修得時期
C.必要知識
D.必要技術
E.勉強ツール
F.勉強方法に分け作成する。
この勉強ツールは現在会社内にあるものをベースにし、新しく作成する事は極力しない。そしてその勉強方法であるが、何でもブラザーが行うわけではない。ブラザーはこのカリキュラムを実施したか、その修得状況はどうかを確認、推進する役割である。例えば社長の役割もあるが、時間が取れなければ動画で作成するなりの工夫をすればよい。
 
この育成カリキュラムの作成方法は、その会社で
『仕事が出来る人のやり方』
『業績が良いマネージャーの人育ての方法・教え方』を中心に当事者達で作成する。
 
つまりその会社の『最強モデル』をべースにする。この要領で作成するので、内容を無視して、自己流でやっても時間ばかりかかり、成果は出ない。『人が足りから大変だ』、『人が育たないから業績が向上しない』と反省弁は良く聞く。しかし不思議な事に業績の良いマネージャーの方が素直に育成カリキュラムを実践し、業績の悪いマネージャが独自でやろうとする。一時が万事である。
 
 
ご参考にしてください。
                               
                             以上
 
                                                 マ イスター・コンサルタンツ株式会社
                 代表主席コンサルタント 小池浩二
 

コラム一覧を見る