コラム

仕事の知恵袋

2021年2月7日◆ ◆ 業績の作り方に手抜きをする ◆ ◆

今やっている事から次の行動能力を高め・・・

■学習能力の差
我々凡人のやることは、どの会社でも大差はない。
 
では、どこで差がつくのかといえば、成功・失敗事例を学習し、次に活かす事が出来るかの違いであり、これが組織の学習能力である。
 
どの会社も1年間12カ月の販売動向は、毎年それほど大差があるわけではない。例えば小売業であれば6月下旬から7月末にかけてボーナス商戦に入るし、卸売業であれば8月は稼働日数が少なく、業績が落ちる。
 
しかし、毎年のボーナス商戦で勝つ組織と負ける組織があり、稼働日数が少ない8月に勝てる組織と負ける組織がある。この差が学習する組織とできない組織の差である。
 
■勉強の仕方
8月に勝てない理由を営業マンに確認すると「稼働日数が少なかったからです」と堂々と語る人がいるが、突然8月のお盆休みができたわけではない。そこで負けるという事は、これまでの成功・失敗事例の学習が個人、組織として出来ていない事になる。
 
違う視点で考えると勉強の仕方に問題がある。
 
会社内で行う施策の多くは、新しい事を始めようとする。この発想が悪いとは思わないが、手順を間違えているケースも多い。
 
■一つの事が継続出来ない体質
足元の出来ない事に目をつぶり、新しい施策にチャレンジしようとする会社は、多くはないが存在する。その会社の体質はスタート=ゴールになっている。つまり新しい事を始める事で満足して、本来の目的を忘れてしまい、一つの事が継続出来ない体質になっている。
 
〇今出来ない事をどうやったら出来るようになるのか?
〇今回の失敗を次にどう活かすか?
〇今回の成功を次回も成功させる為にはどうしたらよいかを考えることである。
 
学習能力・効果の発揮とは、今やっている事から次の行動能力を高め、業績の作り方に手抜きをする事である。
 
 
 
 
 
 
ご参考にしてください。
                               
                             以上
 
                                                  マ イスター・コンサルタンツ株式会社
                 代表主席コンサルタント 小池浩二
 

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