業界の革命児になる!
■経営の原理原則
経営の原理原則で負債は売上高の30%以内が目安とされます。
目安があれば勿論例外も時に生まれます。例えば、確約されている強い商品展開の為の設備投資はこのケースに該当します。
私もコンサルタント29年の中で忘れられない会社があります。売上高20億で新規設備に22億を投資した会社がありました。しかしこの投資はあるコンビニ大手からの強い依頼でした。結果、この会社は売上高300億を超える特定分野では日本一のメーカーに成長されました。(これは例外パターン)
本日ご紹介します事例は、
売上高7億で負債9億の会社が一点突破戦略で業界シェア40%を確保する話。
■業界の革命児になる!
この会社は、創業者からバトンを受けたばかりの後継経営者が孤軍奮闘していましたが、
●リーマンショック
●東日本大震災の発生に伴い、実施をしている対策が上手くいかなくなりました。
そこで、場当たり的な発想を捨て、中長期的なビジョンを本格的に描きました。
それが、以下の内容です、
【業界の革命児となり、業界になくてはならない価値ある会社を目指す】
そこで、業界における価値ある会社にしていく為のポイントを向上項目として7点挙げています。
●商品力
●開発・技術力
●サービス
●誠心(社員力)
●価格
●会社の体力
●品質力
決して一つ長けているだけでは大きな価値にはつながらないと信念の基に、会社の経営計画書に全社員で考え、実践してきました。
その結果として、業界シェア40%を確保する企業に成長されました。
参考として有名企業のケースです。
●コンビニ業界 セブンイレブン56%
●自動車業界 トヨタ 42%
●アパレル業界 ユニクロ 32%
また、この経営者が考える市場創出にあたっての理想を4点あげています。
・戦いのない市場
・自社が基準になる市場
・時間をかけた分だけ侵略スピードが稼げる市場
・想像しただけで社員と共にわくわく出来る市場
■経営者としてのまとめ
これは、当時を振り返り述べられている経営者の言葉です。
結論としては、自社の価値創造は業界における、オンリーワン・ナンバーワンを意識してきた事が大きいと思います。良い成果を出すためには、良い戦略を作成することも当然です。しかしそれ以上に、経営者が社員としっかりコミュニケーションをとり一丸となって取り組むことも大切だと思います。そのためにも、利益追求のイメージでだけではなく、そこに関わる社員の皆さんに関心を持ってもらえるように、その先の達成感を共有し,互いに喜び合う姿をイメージできるビジョンを作る事。
そして、さらにその戦略とビジョンの整合性を理解してもらえることに努力するべきだと思います。
ご参考にしてください
以上
マイスター・コンサルタンツ株式会社
代表主席コンサルタント 小池浩二