コラム

仕事の知恵袋

2019年1月25日◆ ◆ ビジネスにおける契約を理解しよう ◆ ◆

自分の身を守るためのもの・・・・

ビジネスにおける契約書の重要性が増しています。
契約書には、商取引だけではなく、雇用契約等も入ります。企業コンプライアンスの重要性、縮小マーケットに伴う競争激化や働き方革命等の背景で契約内容に基づく異常状態の発見を厳しく指摘する流れが出ています。
大企業は組織の機能に法務部という専門機能があります。しかし、中小企業は現環境下で専門に必要な商品開発機能やマーケテイング機能は兼任でそれなりに対応する事はありますが、この法務機能に関する専門機能は皆無状態。そして、その必要性も理解していない会社や社員が多い。改めて弊社も関係会社で基本的な契約に関する基本知識の勉強会を開くケースが増えてきています。
今回は、そのさわりを少しご紹介いたします。
 
■ビジネスは口頭でも成立
契約そのものは契約書がなくても成立が可能。
でも、口頭で言ったことというのは後から「そんなこと言ってない」「やってない」という話になってしまいがち。だから、契約書を作るのです。
 
■ビジネス契約書には立場の優劣がある
ビジネスでの取引では、程度の差はあっても、当事者間に立場の優劣関係があります。立場の差が比較的少ないことはあっても、まったく平等で対等な関係は、まずありません。企業間取引では、当事者間に優劣関係があるのが当たり前。対等の関係などあり得ない。こうした優劣関係は、具体的な形となって、契約条項に反映されます。このため、雛形であるか、そうであるかにかかわらず、契約書は、どちらかにとって有利な内容で記載されているものです。
 
■意外と多い不利な契約条項
事業上の契約は法的拘束力が強く、雛形の内容を「知らなかった」では済まされない。
雛形の契約書は、必ず全部の条項をチェックして使う。様々な理由により、全体としては自社にとって有利な契約書でも、部分的に不利な契約条項が規定されていることもある。
 
 
≪設問≫
 
空欄の?『 』には、どのような言葉が入りますか?考えてください。
 
契約書は、基本的に「自分の身を?『 』もの」と解釈してください。契約書に記載されていないことを相手が言い出したときでも、これがあれば「契約内容とは違う」といえます。
 
 
 
 
                                                                                                               
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◆ 今回のまとめ ◆
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≪回答≫
「自分の身を守るためのもの」
 
 
 
契約書は自分の身を守るためのものでもあります。
 
これが何を意味するか?
契約書があることで、訴訟などを防ぐことが可能となります。契約書はとても大切です。
 
 
ご参考にしてください。

                                                              以上
 
                                                                                   マイスター・コンサルタンツ株式会社
                                                                                   代表主席コンサルタント 小池浩二
 

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