U.50億の壁を突破出来ない企業の特徴

《1.50億未満企業の特徴》
・中小企業迄の時代には、社員の1人3役兼任主義、ガンバリズムで戦ってきたが、中企業になると経営ベースも高まる。

・組織的に専任化体制を導入し始め、その陣容も拡大するので一人だけのガンバリズムだけでは会社全体の業績に影響はしなくなる。

・中小企業は実践力の積み上げの経営であるのに対して、中企業は基礎力向上の相乗効果を発揮する力の出し方。

・1人1人の実践力は中小の時より弱体化するが、組織力で戦うため、基礎力の高まった10人の力は15〜20人の力を発揮していくようにする。

@年商50億手前で、従業員規模100〜200人の会社は多面的展開経営でやり放なし体質を持っている。

A経営スタイルは多機能的展開経営で、規模拡大を推進させる活動面と内部を円滑に動かす管理面の両輪に力を入れ始める段階。

B組織運営を苦手とする層と推進する層のぶつかりあいで、組織機能の細分化が進みにくい。

C商品構成・特徴が狙うべき市場・顧客特性に対応する深堀ができずに、又商品開発・開拓も後手になっている。

D組織機能を細分化する為の業務分担、オペレーションマニュアル、諸規定の整備などの組織運営への対応が後手になっている。

E価値観の違う『旧人材』と『新人材』がぶつかりあうので、うまく融合化しなければ、風土破壊が起こる 。

F規模拡大に対応する管理基盤が出来ていない為に各種回転性(売上債権・棚卸資産)が悪化する。実質資産の流動性が鈍るが、その要因を掴めない会社が多く、後手対応になっている。

《2.組織の特徴》
(1)必要機能
第2弾専任化機能が必要になる。その特徴は本部機能である。
前線の戦いが拡大すると戦う為の全体調整と細部の調整機能を入れないとバラバラになる。部隊は動くがチグハグさが目立ち、思うように効果が上がらない。

そこで必要になるのが、全体調整機能のH経営本部機能、拡大した前線を調整する各部署の本部機能である。これはI営業本部機能J生産本部機能K管理本部機能であり、必要性に応じ、その機能を入れていく。
●組織機能

組織機能

●組織形態

組織形態
@各部門の機能・役割の展開を調整する機能が必要な組織形態。
A全体調整を図るのが経営本部であり、部門内を調整するのが各部門本部である。しかし、この段階ではキチンを区分が出来ずに兼任主義で本部を稼動させる事が多い。
B1事業部のみではなく、複数事業部の立ち上げも始まる。

《3.年商50億円の規模を突破できない企業でよく発生する問題点》

@種々様々な変化は必要だが、最も変わらなければならないのは経営者の過去のしがらみを断ち切る意識

A前線の戦いが拡大すると戦う為の全体調整と細部の調整機能を入れないとバラバラになる。

B多面的展開経営でやり放なし体質を持っている。

C多種多様な人材が入り目に見えない精神論・根性論だけでは組織が運営出来ない。

D部門経営者が必要となり、現場を統括しないと利益は出来にくい。

E戦略的展開が図れずに、一人当りの生産性が下がる。

F社内の管理体制が定着するのに苦労する。

G財務専任担当者がいないと、資金の羅針盤機能がなく綱渡り資金繰りとなる。
▲UP
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