U.収益構造の理解

《1.(固定経費+必要営業利益) > (固定的に獲得できる粗利益) の会社が大半》


固定経費
必要営業利益

必要粗利益高


固定的な
粗利益高
差額
≪固定売上とは=確定分≫
@店舗・売場を持ち、営業する限り見込める安定売上
A客先との契約により毎月安定収入が見込めるもの
B主力商品・定番商品の安定売上見込分

各社の収益構造には共通点がある。

各社の『固定経費と必要営業利益の合算金額』と『固定的に獲得出来る粗利益額』を比較すると95%の会社は『固定経費と必要営業利益の合算金額』が高い。だから、当然そこに差額が出る。

これが大半の会社の収益構造である。

これを売上高ベースで考えると


必要売上高



固定売上
差額金額

 
固定売上は、通常の販売活動を行う事による売上高の事で、必ず各社にある。
反面通常活動だけでは必要売上高の差額を埋める事が出来ないのも事実
だから差額対策が必要になる。

《2.数字のつくり方として金額が大より小の方が創りやすい》

必要売上高100



固定売上70
差額金額30

多くの会社では売上高を検討する時に100をどうするのかを考える。

勿論これは間違いではない。しかし視点を変えるとすでに100のうち、70は確定しているのである。大枠で考えると残り30の対策だけを考えればよい。

通常、業績の検討をする時には100の対策より、30の対策の方が細かい商材を出しやすく検討はしやすい。
@30日間で3ヶ月90日分の『最終追い込み、仕掛け、仕込み』をやるので物理的時間は足りない
Aだから、差額金額に重点を絞り込んで対策を打たないと時間との戦いに負けてしまう
Bつまり『差額金額の重点対策に絞り込む』から、30日間で90日間の業績対策が可能になる
C金額が少ないと具体策が考えやすい。具体策が考えやすいから、決定事項が生まれやすくなる

《3.業績を創る為に必要な時間は》
(1)必要な時間とは【差額対策】を考え、準備し、実行し、売上が上がるまでの平均的な時間である。
@差額対策検討・決定
A差額対策の準備
B対策の実行・受注
C売上高の計上
この@〜Cまでの平均的期間を先ずは押えることである。

この期間が3ヶ月必要な会社は当月の行動を【当月・翌月・翌々月分の対策】と
同時進行させないと時間との勝負に負ける。
▲UP
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