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2013年4月15日 マーケテイングの捉え方

中小企業の戦略を構築する最大のポイントに【開発とマーケテイング】が位置している。

勿論、大企業のように専任体制はつくれない。しかし、この機能がないと【既存の商品を既存顧客へ提供するのみ】となり、売上高・利益率は確実に減少していき、会社の未来を削っていく。

そもそも、中小企業にマーケテイングは馴染みがないので、その機能役割について、理解が不足している点がある。

ものではない。

単純明快な事は、「誰に」「何を」「どのように」売るのかを明確にする事がマーケテイングである。

マーケテイングをマーケテイングだけで捉えるから、理解しにくい。

【「誰に」「何を」「どのように」売るのか】を絞ると【ターゲットを決め、提供する商品のコンセプトを決める】事に集約され
、それを実行レベルで考えると【見込み先探し、コンセプトの価値の伝え方etc】が必要になる。

素晴らしい技術を持っている製造メーカーは沢山ある。しかし、持っている技術の価値の伝え方に、技術開発ほどの知恵・労力を使っていない。

顧客は自社の商品の30%ぐらいしか知らないのが現実。

説明を聞いて、【お宅はこんな事もやっているの・・・】という事はよくある。

全ての業種に共通する事は【ものをつくる・サービスを提供する機能を持つ】である。

ものをつくるとはmakingであり、この意味には商品づくりと市場づくりがある。

サービスを提供するとは求めている人に存在を伝え、使い方を教え、利用方法をその顧客にFittingさせる事である。

成熟社会は【売る時代ではなく、価値を伝える時代である】

価値を伝える事の基本ポイントは

◎自社商品の価値とは何か
◎その価値を認めてくれる人は誰なのか
◎その認めてくれる人はどこにいるのか
◎その人にとって、自社はどのような存在でありたいのか
◎その人にはどのような手段をとれば、価値が伝わるのか
◎その人が得られる便益はなにか
◎その人がその価値あるサービスを利用する場面の想定

の7点である。

今のマクドナルドを見るとよくわかります。

意味がなく毎週、価格0円の商品を無理やり押し付ける。

ターゲットがはっきりしないから、コーヒー100円で高齢者の溜まり場になり、本当に買って欲しい人から見ると魅力のない店に映っている。

中心にいて欲しい顧客層はあるだろうが、提供する側の価値軸がズレルと価値は伝えたい人には伝わらない。

よく話をする事ですが、買ってくれる人がお客様のみの発想でやっていても、中心にいて欲しい顧客層がはっきりしないと未来の顧客は見えてこない大転換期にいるのが今である。

 
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