2017年5月22日◆ ◆ 経費効率を考えて仕事を組み立てる ◆ ◆
これからの重要な戦略の要因に…
■攻めの経営戦略
組織力のレベルアップとは、組織で仕事をする事であり、個人の能力に依存した仕事のやり方から脱却する事であり、全社員参画型で現場を動かす事がポイントになる。
今の環境は≪既存の商品を既存の顧客・マーケットに既存の方法≫で提供すると必ず、売上高や粗利益率は下がる。
その対応としてNEWの展開が求められ、自社の力にあった攻めの経営戦略が必要となり、
それが
《既存商品・新市場領域の戦略》
《既存市場・新商品領域の戦略》
《新商品・新市場領域の戦略》である。
しかし上記の攻めの経営戦略を実行する為には、経営資源の時間が必要。
この時間を確保する為にまずやるべき事は、既存商品×既存市場に関する業務改善であり、これが出来ないと攻めの経営戦略はできない。
仮に実行に移しても、次から次へとやるべき事が増え、一つ一つが未消化状態になり、成果は出にくく、戦力は疲れていく。
■誰もが出来るオペレーション
既存商品×既存市場に関する業務改善で重要な視点は何か?
それは、組織で仕事をする事であり、誰がやっても出来るオペレーションをつくる事である。
業務改善には、仕事のやり方・方法を変える視点もあるが、攻めの経営戦略の視点では、誰がやっても出来るオペレーションをつくる事が中小企業には求められている。
それは、何故か?
攻めの経営戦略を展開する時に、全く新しく戦略部隊を立ち上げて展開ができればよいが、現実的に兼任主義の中小企業では無理である。
人件費が高い役員・部門長クラスが売上高・粗利益率の下がっている仕事をしても経費効率は上がらない。
だから既存商品×既存市場展開方法は、誰もが(人件費が低い、経験が浅い人)出来るオペレーションをつくり、実践しないと経費効率のソロバンが合わなくなっている。
この経費効率を考えて仕事を組み立てるのが、現環境で業績を上げている会社の特徴の一つ。
ある会社も昨年末に5名の中堅営業マンクラスが退社したが、今年3月に過去最高売上高を叩き出した。
その会社の経営者に『何故、過去最高の売上高が出たのですか?と聞くと、『5名辞めたので、中途採用で3名採用したが、誰がやってもできるシステムの精度を上げから出来た』と話をされた。
この経費効率を考えて仕事を組み立てる視点は、これからの重要な戦略の要因になっていくと考えます。
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