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2014年11月4日 経営者と老人病


  
老人病という厄介な病気がある。

経営者だけではないが、かかりやすい病気でもある。

≪老人病に年齢は関係ない≫

老人病とは、高齢者がかかる体の病気ではない。

経営者として精神が躍動しない、物事を前向きに捉えれない事である。

社長業に年齢は関係なく、30代、40代でも老人病に掛かっている経営者もいれば、70・80代でも精神的若さを保っている経営者もいる。

要は、経営者として夢、ビジョンをもち、使命感を持って仕事に取組んでいるかの問題。

≪老人病の社長は仕事の意欲を失う≫

老人病の社長は仕事の意欲を失っていく。

意欲を喪失するから、自分のしている意義がわからなくなり、迷走していく。

自分は、これまで何をしてきたのか?

自分は、今何をしているのか?

自分は、これから何をしようとしているのか?

自分が社長でいる事の動機付けが揺らぎだし、経営の原点を見失っていく。

≪老人病の社長は危機感を失う≫

老人病の社長は危機感を失っていく。

経営者を10年、20年やってきたので、これから先も何とかなるだろうの【だろう症候群】になり、そして、【しかたがない症候群】に陥る。

代表的なものに、【うちの社員はレベルが低いから、仕方がない】

【うちは中小企業だから、仕方がない】だから・・・

このような諦め感は典型的な老人病の症状であり、そして、経営者魂を失い、急速に人間的な魅力や迫力を失っていく。

老人病の怖さは【会社は倒産するように出来ている】という原則を見失う事にある。

自戒を込めて、気をつけたい病気である。

 
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