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2014年10月14日 顧客のわがまま度は増すばかり


  
あるA社長から相談があると連絡を受け、お会いしました。

相談内容はA社長が加盟しているFC本部の販売・商品政策変更の説明が明日あるので、事前に調べた情報に基づいて、その方向性がよいかどうかを確認する為の相談であった。

変更内容のプランをみると、FC本部が非常に苦悩している様子が伺えた。

先ず、ベネッセの影響もあり、従来の主力販促である個人宅へのDMが押えられている。

次に、日本全国を一律のマーケットで考えている為に、神奈川県で展開するA社長からみると、魅力がない変更プランであった。

人口が900万の神奈川県と例えば、100万人を切る県では、

●人口減少・増加の違い ●所得の違い ●ターゲット数の違い

●ライバル業者数・強さの違い ●生活習慣の違い ●購買習慣の違い等

と販売・商品政策を考える基本事項が違いすぎるぐらい異なってきている。

又、そこに20世紀から21世紀への大きな変化が輪をかけて、起きている。

売上を伸ばしている企業に、共通するのは、一律対応ではなく、個別対応を深く掘り下げている。

この深く掘り下げる基準となる要素(上記の●人口減少・増加の違いetc)を早急に考えないと一律対応しかできなくなる。

【顧客は王様である】この格言の真の意味は【顧客はわがままだから、顧客の要求を全部聞いたら、商売は出来ない】事にある。

21世紀は、顧客のわがまま度が飛躍的に進んでいく。

顧客が一律型の対応を望む時は、価値の低い商品を購入する時。

反面、個別対応を望む時は、価値の高い商品を購入する時である。

良い業績を出す為に必然になっているテーマである。

 
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