U.組織運営する際の中小企業の弱み
健全な意味で会社を成長させようと考えたら、この組織運営に会社の舵取り方法を変えなければならない。
ここで、誤解して欲しくないのは、何でも自分がやらないと気が済まない社長は会社を大きくしなければ良い。これも会社の生き方であり、特徴である。

組織運営において最低必要な会社の環境づくりは次の5点である。

《1.当たり前の事に対する習慣づけの問題》
多くの会社で見受けられるのは基本動作が出来ていない事である。特に出来ていないのが、報告・連絡・相談と指示命令である。人を動かす基本動作が出来ていないので、動き方が混乱をきたす。又、決め事を守らない、守らせない習慣もある。やるべき事をキチンとやる習慣がないと何を考えても無駄である。

《2.数値使って判断する習性が付いていない》
数値は日本語で1番正しい言葉である。
数字・数量であったり、期限である。数値を使わないと「あれはどう」、「これはどう」のやりとりになり、成果はでにくい。

《3.「ルールと基準作り」の問題》
中小企業は組織のルールと基準作りを苦手としている。
会社運営には「活動」と「管理」がある。畑を切り開く活動、そして成果を出し尽くす為の管理である。活動が最優先である。しかし、活動ばかりで管理に目が行かなければ、本来収穫できる果実をムダにする事がある。その管理づくりの基本がルールと基準作りである。
又、仕事の標準化が出来ていない事が多く、出来る人しか出来ない業務遂行レベルになっている事が多い。だからロスが多い。又、やる人によって業務の流れが違ったりして、統一化されていなかったりする。

《4.会社の道標がない為に起こる問題》
道標とは、灯りをともす役割である。
会社に方向性・道順があれば、進みやすい。会社は人間動物園である。この人間動物園の動物達は好き勝手に動く事が多い。何故、動くのか?寄せ集め集団で会社としての基礎固めができていないから、バラバラ集団になるのである。

《5.組織を動かす人・仕組みの問題》
戦術とは人を動かす方策であり、その仕組みとしてのポイントはマネージメントであり、HOW TOの平準化である。

人を動かす方策の本質は「決め事を決めたとおりにやらせる事」である。これが出来ない為に散々苦労している経営者・幹部は非常に多い。

組織は人が動かす。人が組織を動かしやすくする為には、やるべき事をパターン化する事である。やるべき事のパターンを決めないから、習慣化出来ない。

私共は中小企業専門の『企業基盤のインフラを整備する基礎打ち屋』として、従業員10人〜300人、年商3億〜200億規模の中小企業を対象に 年商10・30・50・100億の壁を突破する『身の丈経営づくり』のご協力と中小企業が慢性的に抱える『会社の病気』を克服する会社の体質・レベルに応じた仕組みづくり・当たり前の事が出来るようになる躾づくり・業績向上・人財育成・利益づくり・資金づくり・戦略づくり等の経営諸施策づくりのお手伝いをいたしております。

その経験則で観ると『経営基盤がないから、当たり前の事が出来ない事』が真理であると確信する。
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