必要性は強く感じていても仕事を教えない・・・
■業務標準化のプロセス
中小企業が業務標準化にとりかかるまでには、次のようなプロセスがある。
◎会社の規模が小さく、社員が少ない段階
業務をわかっている(できる)特定の個人が仕事に対応している。
◎会社が成長し、人数が増加し始める段階
会社の成長は、人の増員ではなく、仕事の増加が本質的要因である。
その増えた仕事に対応する為に人を増員するが、すぐに出来ないので、誰かが新人に業務を教えなければならない。
この段階でよく発生する現象がある。経営者は「仕事を任せろ」と指示するが、囲い込み意識が強く、仕事が忙しいという本人自己都合解釈の大義名分が蔓延り、一向に業務を教える事が進まない。
■仕事を教えない要因
不思議なもので、私の経験上、業績が上がらない会社になればなるほど、必要性は強く感じていても仕事を教えない。
・忙しいから教えられないのか?
・教える意識がないから教えないのか?
・教える方法がわからないから教えないのか?
おそらくは、そのすべてが当てはまっている。繰り返しになるが、標準化とは「標準を定め、それを組織の誰もができるようにする活動」である。だから、そのポイントは、業務について社員間の「相互理解」の促進と「互換性」の確保である。
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◆ 今回のまとめ ◆
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仕事の量が増えて、仕事を教える能力が向上すると利益は上がる。しかし、仕事の量は増えるが、仕事を教える能力が変わらなければ利益は下がる。
ご参考にしてください。
以上
マイスター・コンサルタンツ株式会社
代表主席コンサルタント 小池浩二