コラム

仕事の知恵袋

2018年4月11日◆ ◆ 今だけ、ここだけ、あなただけ ◆ ◆

買う理由を発見するから購入・・・

■基本価値
 
基本価値とは、商品サービス価値の基盤となるもので、基本的品質をいう。
●時計・・・正確に時を刻むこと
●飲食料・・・安全であること
●自動車・・・使用目的にあった機能(速度、乗員数、積載量等)と安全性
まず、この基本価値がキチンと備わっている事が、顧客に認識される事の第一歩。しかし、この基本価値だけで終わるとコモディティ化になる。
*コモディティとは、基本的な機能が備わっていればメーカーを限定せずに購入する事で塩、砂糖、茶碗・皿、なべなどの食器、ティシュペーパーなどがその代表例。
 
■3だけマーケテイング視点
 
商品・サービスが基本価値だけで終わるとコモディティ化となり、顧客の視点は商品価格の安さに目が向く。成熟社会の中小企業運営の基本は、他が出来ない手の込んだ技術・サービスの展開である。
理解しやすいように極端に説明すると、顧客が、自社の価値を「他に代替えが出来ないもの」と評価すると、他社との価値比較は意味を持たなくなる。比較するモノがなければ、販売シェアを取りに行くために値引きする必要がない。値決めを自社で出来る。
このような視点で商品開発・サービス展開する視点が
●今だけ
●ここだけ
●あなただけのマーケテイング視点となる。
 
その切り口が
●限定生産して、特定の地域にのみ販売する                                                                     
●高品質の(または他社にない)材料を使用した高級製品を製造する          
●材料、原料が、通常の性質以上の特徴をもっている
●高度な加工技術が、活用されて製造する   
                                                                                   
●この人から買える
●多くの優れた部品から構成された精巧なシステム製品である
●この人がつくった物 等である。
 
この【3だけマーケテイング視点】の本質は、商品サービスの価値伝達の手段である。価値の伝え方に工夫が必要になっている。顧客は安くすれば買うわけではなく、買う理由を発見するから購入している。これがストーリーの伝達である。
 
ご参考にしてください。
以上
 
 
                                 マイスター・コンサルタンツ株式会社
                                 代表主席コンサルタント 小池浩二
 

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