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仕事の知恵袋

2017年10月1日◆ ◆ 利益創出経営 ◆ ◆

勘定科目と日常動作を結びつける・・・・

経営の中身を成熟させるためには公開経営に基づく全員参画が基本である。
思い付きの経営から脱皮し、利益を叩き出していく方法を会得していく事が利益創出型の経営となる。
そのポイントをいくつかご紹介します。
 
■期間業績力
利益を叩き出す為には、人の動き、物の動きを変える事が必要。
期間業績力という視点があり、これは1年間12ヶ月の戦い方が何勝何敗の戦い方をしているかを観る目安である。
勝ち負けの基準は営業利益ベースで構わない。年間12回戦で仮に、8勝4敗とすると何月に負けているかである。
負ける月が
〇2ヶ月?4ヶ月は個別赤字体質
〇5ヶ月以上は慢性的赤字体質である。
4敗のうち1勝でも出来ると9勝3敗になり、利益を出しやすい体質になる。その為には負けている月で何月を勝ちに転換させるかを決めて、対応する対策商材を創る事が重要になる。
■戦い方のリズムを創る
1年間の戦い方のリズムを創る事は重要である。
3月決算の会社で、4月?6月の1/4半期が赤字になる事は、スタートダッシュに失敗した事になる。中小企業には爆発的な打線はない。やはりスタートダッシュが原則である。
今の決算月を考えて、1/4半期にスタートダッシュが出来にくい構造ならば、決算月を変える事をお勧めします。
■勘定科目と現場日常動作を結びつける
経営数値と社員が現場でやっている仕事の関係性をわかりやすくする事で現場は利益の出し方を理解できるようになる。
例えば工場で運搬業務が多いとします。具体的には以下のような現象が発生。
〇工程間の運搬が頻繁に発生している
〇倉庫からの材料供給が頻繁に発生している
〇製品倉庫への運搬が頻繁に発生している
〇屋外の一次保管場所への払出運搬が多い
〇場内での横持ちや移庫が多い
業務改善で色々なテーマを取り上げる事はご覧の皆様の会社でもあるのでははないでしょうか?
これらの現象は必ず、特定の勘定科目と紐づいており、どの勘定科目の増減に関係するかを現場に理解させる事が重要。利益創出経営のポイントは、人の動きをコントロールする事にあり、勘定科目と日常動作を結びつける事にあります。
                                         以上
 
          

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