コラム

仕事の知恵袋

2021年1月11日◆ ◆ 競合他社が出来ない事をやれる会社は強い ◆ ◆

同業種の中で圧倒的な専門分野を持ち・・

■集約型のスタイル
利益の稼ぎ方には労働集約と知識集約の2つがある。
 
労働集約型とは小さな利益を大量生産で稼ぐことである。「早く・安く・正確に」をベースしたオペレーション技術が重要で、扱う数量は多く、かかる時間は長くなる。
 
逆に知識集約型とは、大きい利益を少量で稼ぐ。独自性をベースにしたクリエイティビティーが重要で、大きさ・時間に比例しないクオリテイが成否を決める。
 
つまり、知識集約型における付加価値の源泉は、商品の「生産手数料」ではなく、知識・技術・情報・ノウハウなど人の「能力」になるのである。
 
■原価構成の違い
労働集約型の場合、競合他社が多くなると最終的には価格の叩き合いになり、付加価値を確保しにくくなる。だが、知識集約型は、やり方によって付加価値をつけることが可能になる。
 
なぜか?
 
ビジネスのスタイルが労働集約型から知識集約型に変われば、原価の構成比が変わってくる。製品原価には労務費、原材料費、機械設備費などがあるが、知識集約型になると、この原価構成のうち知的財産原価(知識・技術・情報・ノウハウ)の占める割合が増える。
 
■現在の成長企業
要は「いかにコストを下げるか」ではなく「いかに付加価値を上げるか」である。
 
もちろん、コストダウンをまったく無視するのではない。あくまでもコストダウンはベースに置き、そのうえで付加価値向上を考えるのである。
 
現在は競合他社が出来ない事をやれる会社が成長している。
●同業種の中で圧倒的な専門分野を持ち卓越した知見・判断・問題解決力を持ち、 競合企業との格差を広げている
●AI等の設備投資を積極的に行い、圧倒的なオペレーション能力を構築し、顧客からの圧倒的支持を得ている
●ビジネスモデルの独創性が高く、追随しようにも出来にくい企業等の事である。
 
競合他社が出来ない事をやれる会社は強い。
 
ご参考にしてください。
                               
                             以上
 
                                                  マイスター・コンサルタンツ株式会社
                 代表主席コンサルタント 小池浩二
 

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