■ものさし
 
生産性の基準には色々な種類がある。
 
一人当たり生産性・時間当たり生産性・労働分配率・経常収支率・回収率・最低必要粗利益高・売上高に対する固定売上比率（ベース率）・会員増加率等色々ある。
 
・ものさしがあるから基準ができる
・基準があるから
・異常の発見が容易くなる。
これは集団を迷わさない方法の一つである。
 
■忙しかったから、儲けたはずだ
 
全社員に理解してもらいたい経営全般の生産性基準は最低必要な粗利益高（月間単位）である。製造が原材料を仕入れ、製品を作り、営業が商品として販売する。そして注文書がきて、出荷し、請求伝票が発行され、入金する。
 
『あ～、今月は忙しかった！』。よく聞く決まり台詞である。多くの社員は『忙しかったから、儲けたはずだ』と決め付けている。その根拠は何ですか？と尋ねれば、忙しかったからという。しかし忙しくなればなる程、管理技術がない会社は本来獲得すべき利益を垂れ流しているケースが多い。
確かに数字を締めたら、売上は上がった。でも粗利益は確保されていない。損益計算書で『利益』という言葉が最初につくのが、売上総利益（粗利益）である。この源泉利益を人件費に何％・一般経費に何％・営業利益に何％の割合で分配しているのか。経営原則のひとつに分配論がある。利益の源泉である売上総利益の基準を知らなければ、利益は確保できない。
 
ご参考にしてください。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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                                                 マイスター・コンサルタンツ株式会社
　　　　　　　　　　　　　　　　　代表主席コンサルタント　小池浩二