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仕事の知恵袋

2020年1月31日◆ ◆ 高い技術力で仕事を奪う ◆ ◆

今、成長している会社の特徴・・・

■会社の成長とは、何を根拠に考えるのか?
 
会社の成長とは、何を根拠に考えるのか?
色々な視点や目安になる数値指標がありますが、本質的に観ると社員数が増加したから成長したと考えるより、仕事が増加したから成長したと考える方が会社に対して正しい判断ができます。
企業成長のステップに年商10億・30億の壁を突破していくテーマがあります。中小企業の成長軌道は、仕事が増えたからその状況に対応させる為に人を増加させます。この過程の中で必ず発生する問題があります。それは一人当たりの生産性が落込む事です。仕事が増加して急場しのぎで人を入れますが、入社した人がすぐに会社の仕事を既存社員のレベルで出来る事はありません。
会社の成長スピードは人の成長スピードより確実に早いので、成長企業固有の問題が発生します。
 
■今、成長している会社の特徴
 
今、成長している会社は『技術力による残存者利益獲得企業』の特徴があります。既存衰退病が蔓延して、既存の商品を既存の方法で、既存のマーケットに提供するだけでは、売上高は確実に減少し、粗利益率は下がり、利益が出なくなりますので、下記の3つの視点から戦略を構築していきます。
 
◎既存商品を新市場領域に展開する戦略
◎既存市場を新商品領域に展開する戦略
◎新商品を新市場領域に展開する戦略
その流れが加速度的・革新的に変化し、企業成長の要諦になっています。
 
BtoBスタイルの企業(法人客が顧客のケース)は、貴社の顧客が取引をしている顧客の動向にビジネスは左右されます。貴社に対する顧客の要望(技術・品質・納期・価格等)は『貴社の顧客の顧客』が出処です。
 
BtoCスタイルの企業(個人客が顧客のケース)は、必ず社会動向・風潮・イメージ等にビジネスは左右されます。
BtoB、BtoCスタイルの企業に共通するのは、企業に対する要望事項がレベルが高くなり、仕事の難易度が様々な観点でハードルが高くなっている事です。昨年対比110%ペースで伸びている企業は、下記の視点において
 
◎BtoBスタイルの企業・・貴社の顧客の先の顧客の高い要望
◎BtoCスタイルの企業・・社会動向・風潮・イメージ等の高い要望
 
間違いなく、同業他社の仕事を高い技術力で仕事を奪っています。現在の高い技術力(広い意味)が求められる仕事を引き受けるだけの技術力が自社にあるのか?』という事です。これに対応できる企業に仕事が集まっている状況です。
 
ご参考にしてください。

以上
 
 
                                 マイスター・コンサルタンツ株式会社
            代表主席コンサルタント 小池浩二
 

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