Ｔｅｃｈ総研では、エンジニア200人を対象にアンケート調査を実施し、「このまま居続けると技術力が身につかない職場の特徴」をまとめました。居心地はいいが、厳しさや緊張感のない「ぬるま湯」と称される職場の特徴です。
 
エンジニアが考える【自分の技術力が腐っていく職場の特徴】。つまりその状態にどっぷりと浸かっていると、意欲も技術力も落ちて、3年後エンジニアとしてダメになる職場をピックアップしています。
 
■《特徴?》外部に丸投げで自社で考える風潮がない
案件の肝心なところを社内で詰めないまま外部に委託してしまい、完成後のサポートもその会社まかせ。
《エンジニアコメント》
ある意味ラクだけど、うちの会社の存在価値ってどこにあるんだろう。
 
■《特徴?》社員の成長意欲に水をさす。勉強しようとすると妨害される
能力を高めるために努力しているのに、周囲は、それを応援するどころかジャマするような言動。
《エンジニアコメント》
自発的に勉強していく成長意欲をそがれるような気分になってしまう。
 
■《特徴?》各メンバーが何年も同じ仕事をしている
様々な経験を積んでスキルアップしていくことは、エンジニアの醍醐味のひとつなのに、ずっと同じような仕事をさせられて、新しい経験ができない。
《エンジニアコメント》
仕事内容に変化がないから、新しい技術を学ぶ機会を失っている。
 
■《特徴?》失敗さえしなければよいという雰囲気が蔓延している
よい仕事をしようとするよりも、とにかく失敗しないことが大切だと皆考えている。安全策しか取らないために仕事がマンネリ化し、品質の向上が実現しない。
《エンジニアコメント》
技術改革や改善より失敗しないほうが評価が下がらないと聞き、ガッカリした。
 
■《特徴?》業務改善などの新提案をしても聞いてもらえない
業務効率化や職場全体のスキルアップに役立ちそうな提案をしても、上司や周囲は聞く耳をもたない。あらゆる面で現状維持にこだわり、前例がないことは決してやろうとしない。
《エンジニアコメント》
「こうすればもっと効率よく仕事が進む」と上司に提案したら、「昔からこうやっているから変えられない」と言われた。
 
■《特徴?》周りに尊敬できる人が居ない。優秀な人に限り抜けていく
お手本になるような上司や先輩の存在は、自分自身の成長にとって欠かせないもの。ところが、ふと気がつくと、いくら周囲を見回してもそういう人がいない（もしくは、辞めてしまう）
《エンジニアコメント》
年上の優秀な人がどんどん辞めていく。
 
■《特徴?》上司や同僚に新技術へのチャレンジ精神が欠けている
業界では日々新しい技術が生まれているのに、上司や同僚には、それらを学び取り入れようという姿勢がない。こんなことでは取り残されてしまうのに、その危機感すら感じられない。
《エンジニアコメント》
現在できることのみを守り、発展する技術を何ひとつ取り込まない。
 
■《特徴?》メンバーが仕事の手を抜いても、上司が見て見ぬふりをする
「そんなに頑張る必要ないよ」「まあこの程度でいいんじゃないの」。そんな空気がまん延している職場。適当に仕事をしている同僚も許されているのを見ると、まじめに
努力するのが、ばからしいような気も……。
《エンジニアコメント》
だらだら仕事をしている人に甘い上司を見て、この環境では成長できないと感じた。
 
■《特徴?》上司に部下を育てようとする意欲が感じられない
前向きな意欲も、リーダーシップも感じられない上司。会社のことも部下のことも、きちんと考えてくれている様子がなく、こちらのやる気までなくなりそう。
《エンジニアコメント》
上司のやる気のなさや、やる気があってもそれをかき消される雰囲気。
 
■《特徴?》同僚に波風は立てないようにと勧められる事が多い
最初はおかしいと思っても、いつしかその環境に順応してしまうのはよくあること。同僚はすでに、「長いものには巻かれろ」が当たり前になっていて、明日はわが身か？と感じる。
 
《エンジニアコメント》
会社の中にある悪癖（上司の顔色ばかり見る風潮）に身を任せる同僚を見て、大きな危機感を感じた。
 
 
業種業態が違い、そのままズバリと当てはまらないケースもあると思いますが、
技術力を求める人の特徴をご理解していただければと思います。
 
 
ご参考にしてください。

以上
 
                                 マイスター・コンサルタンツ株式会社
                                代表主席コンサルタント 小池浩二