コラム

仕事の知恵袋

2019年9月7日◆ ◆ 社長は歩くルールブックから脱皮せよ ◆ ◆

俺は社長だぞ!

会社が成長する時の鬼門である社長の成長ポイント容をご紹介いたします。
 
■社長が歩くルールブックの組織はリスクが高い
従業員数30人未満の会社は社長を中心とする一体感が強く、風土がよい会社が多い。
会社内のルール・基準がないと『思いつきの経営』になる。
 
●組織がキチンと機能しない
●管理者がマネージメントを発揮できない
●社内の報告・連絡が悪い
●部や課の役割が不明確
●マンパワー主体の業務遂行レベル
●業務の流れが統一化されていない
●数値で判断しない等の症状は標準化が図れないから起こる現象である。
 
社長が歩くルールブックという事は、社員の成長を阻み、社内に不満が高まり、本来守らなければならないルールが社員にわからなくなる。つまり、組織自体にリスクが高まるのである。
 
■わしが居るところが本社
ある販売会社のA社長もそうである。
この会社は拠点展開をしている社員30名の販売会社で、営業所が6ヶ所あり、売上は伸びていた。A社長は拠点展開を成長要因として押えていただけに、営業所所長のマニュアルは存在していた。
 
このA社長の行動パターンは定期的に営業所を訪問する事である。そこでの口癖は『わしが居るところが本社』であった。ここまで露骨になると、その場所で決まった事が全社の標準にいつの間にかなってしまう。
 
こうなると役員も幹部の存在もなくなる。それでも勢いがあったこの会社は、何とかごまかしながら成長はした。この会社にはゴルフをする人が誰も居ない。なぜなら、このA社長自身が、『仕事での接待ゴルフは仕事が出来ない連中のする事だ』と豪語し、ある意味軽蔑していたからだ。
 
しかし、ひょんな事から、このA社長はゴルフを始め、その魅力に取り付かれ、毎週ゴルフをやるようになった。そして社員から『社長、社内にゴルフクラブを作りましょう』と話が持ち上がった。又、A社長も社員に入るように勧めた。
 
今までのゴルフに対する考え方を聞かされていた社員には『こいつら、一体何なんだ』と疑問に思うものも多数いた。ゴルフクラブは悪い事ではないが、成長が止まり苦戦し始めた会社の現況を本質的に把まえていた幹部は堰を切ったように退職していった。
 
■俺は社長だぞ!
社長の歩くルールブックが極端になると『俺の言うことを聞け』から『俺のやる事は何でも許される』となる。そうなると、致命的な公私混同をおかす事になる。誰も指摘は出きず、歯止めを掛けないからである。
 
この社長も金・女の致命的な公私混同で失墜していった。社長のこうした考え方・態度、それを許す体質に嫌気をさし、幹部はこの会社の限界を感じたのである。
 
ご参考にしてください
 
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                                 マイスター・コンサルタンツ株式会社
           代表主席コンサルタント 小池浩二
 

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