コラム

仕事の知恵袋

2019年6月22日◆ ◆ 経営基本方針は総論では絶対に効果なし ◆ ◆

駄目な経営スローガン・・・

■駄目な経営スローガン
 
例えば、駄目な経営スローガンとして『チームワークで頑張ろう』『世の中に認められる企業になろう』がある。気持ちはわかるが、具体的に誰が、何を、どのように、どのくらいで、いつまでにの決め事がないと実践は出来ないし、最大の問題は業績に貢献しにくいからである。             
 
■今期の業績を決定する要因
 
今期の業績を決定する要因をつかみ、その要因を具体的な商材にしていく。今期の経営部門の業績決定要因とは、1年間、12回戦の戦い方の中で、何を最重要ポイントとして、推進徹底させるかである。これは必ず各社、各部門に各期毎にある。この業績を決める決定要因が何なのかをよく検討した上で、それを経営方針にするのが一番わかりやすいし、実は経営の運営方法としては非常にやりやすい。これが、大事な事で業績の上がる経営改善計画書の一番理想的な作成方法である。
受注産業のメーカーB社は、今期の受注残から見て、売上が11億から10億と、1億下がる。このB社が考えた業績決定要因は、「減収減益の社内システムの改善」である。
受注から見て、売上は下がる。しかし減収でも、同じ利益ができるようなシステムに社内をつくり変えようと検討した。そして打ち出した経営基本方針が「売上は10億でも利益の出る体制」である。
 
その経営基本方針を受けて、B社のある部門の重点方針は
?DRの実施率、
?材料費コストダウンを5%、
?開発費のコストダウン10%、
?設定工数を縮める 等と展開される。
 
 
ご参考にしてください。

以上
 
 
                                 マイスター・コンサルタンツ株式会社
                                 代表主席コンサルタント 小池浩二
 

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