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2012年11月4日 危機感と行動変化は比例する

【課題先進国】という考え方を東大の小宮山総長が唱えている。

日本は少子高齢化、エネルギー、環境、教育等の様々な課題を先進的に体験している。

日本が抱えている先進的課題を解決していく考え方・技術は、今後世界でも求められていくもの。

課題を先進的に体験しているということは、ニーズを先取りしているという事につながる。

「課題先進国」という言葉を積極的・消極的に捉えるかは人によって違うだろう。

現在の政府が国家戦略の新産業・新市場の創出として打ち出しているのが課題解決型産業の育成である。その代表的なものはヘルスケア産業、新たなエネルギー産業、クリエイティブ産業、先端産業である。

made in japanとは人に尽きる。その人も課題解決できる人である。

課題とはものづくりからサービスまで全てに当てはまる。

課題解決の為には、必要な知識・技術、そしてそれをやり遂げようとする意志・想い、そして努力が必要である。

中小企業の社員は新聞を読まない人が多い。

そうなると、現在の社会変化・経済環境変化・国際情勢・国内情勢には、疎くなる。疎くなるとは【危機感】を抱きにくくなる事である。

危機感と行動変化は比例する関係にある。

人間を変える一つの要素に危機感があり、この要素が乏しいと変化への対応が鈍くなる。

危機感とは現在・将来に対する不安でもある。それは自分の将来の不安、子供への不安、家族の将来の不安で構わない。

結果、それが仕事というものを見つめ直す機会になる。

経営者が何故、経営者で居られるか?それは危機感を持つ人だからである。

大きな方向性は課題解決型の企業=人を作ること。

しかし、その具体策には答えはない。だから新しい事へのチャレンジしかない。

そのチャレンジを促している一つが危機感でもある。

 
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