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2012年4月2日 はいと言う素直な心

はいと言えない社員が多くなっている。
「はい」の語源は、「拝」という字だそうです。
「ていねいに敬礼する」「ありがたく受ける」。つまり、「はい」という返事は、相手を敬う気持ち、相手の呼びかけを感謝して受け取る気持ち。
この【はいという素直な心】が仕事の場面で最も問題になるのが、OJT。
会社なりの仕事のやり方を知っていても出来ないから、上司・先輩が教えようとする。しかし、出来る人の真似を素直にしない。
過剰な自信があるのか?根拠のないプライドが邪魔するのか知らないが、素直に教えを実行しない。結果、自分なりのやり方に固執してしまう。
会社には、創業以来の年月を掛けて、培ってきた業績の上げ方・仕事のやり方がある。それを無視してやろうとしてもできるはずがない。
匠・職人の世界は、基礎的技術の上に個人の固有の技がある。
基礎的技術もないのに、異物なガンコさで職人気質を真似するのは、只単に子供が甘えているだけの話。
素直さとは囚われなく、行動に移す能力。聞いたふり、納得したふりをしても、行動に移さないと人は認めてくれないし、教える事も拒絶する。
自分ひとりで仕事が成り立つはずがない。
新人が入ってきている。最初に教えるのは【はいと言う素直な心】。

 
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