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2015年8月17日 【ひと・もの・かね】のぶつけ方


中小企業の戦い方の基本原則は、・・・・

顧客というマーケットは存在しない。

顧客をセグメント・カテゴリー化するから、そこにマーケットという視点が生まれる。

セグメントは、顧客を特徴(規模・特性・業種等)で分類する。

そうすると、

○自社にとって真にお付き合いしたいお客様は誰か?

○自社が勝てる場はどこなのか?が観えてくる。

戦うマーケットは選び、そして、そのマーケットから選ばれる事が重要。

マーケットセンスがない会社の特徴は、

○全ての対象先を顧客とみている

○ものを買ってくれる先を全て顧客と捉えている

○すぐに価格を下げる悪癖がついている

中小企業の戦い方の基本原則は、大敗できない弱者の戦略である。

【ひと・もの・かね】を選べない中小企業は、その戦い方の条件は選ぶべきである。

自社の価値を「最も高く」買ってくれる先に【ひと・もの・かね】をぶつけるべきだし、そこに合わせて更に価値を高めていかなければならない。

それが、ターゲットを絞る=顧客を選ぶ事につながる。

どのようなお客様からご指名・ご用命を頂きたいのか?どんな仕事をしたいのか?

綾小路 きみまろという人気漫談家がいる。

中高年世代が持つ人生の悲哀をユーモラスに語るのが特徴で、とりわけ中高年(メインは1940年代後半以降の団塊世代)に人気が高いため「中高年のアイドル」とも言われる。

頻繁に取り上げるネタとして多いのが、「冷え切った夫婦関係(35%)」「容貌の衰え(32%)」、「死や病気(28%)」で、中高年の方の身近に起こり得るネタを65歳以上が共感する絶妙な語り調、語り口で話している。

これもターゲットを絞る=顧客を選ぶ事の典型である。

つまり、ターゲットを絞るからこそ、より鮮明に【ひと・もの・かね】のぶつけ方が観えてくる。

 
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