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2015年8月10日 商品の独自性


レベルアップした消費者は・・・・

商品には、その商品が持つ原点が必要となる。

それは【自分たちは一体何を売っているのか?】への問いでもある。

商品には必ずその商品の持っている機能があり、これだけでは価格のみの勝負となる。そこで、その商品の役割の哲学を明確にしていく。

これはある意味コンセプトでもあり、ストーリーでもある。

名古屋に「モンキーフリップ」という眼鏡専門店を展開し、若い男性を中心に、おしゃれな眼鏡を販売し、繁盛している会社がある。

この会社の付加価値は【眼鏡をかけたお客様に、“かっこいい”という快感を売りたい】と明確である。

そして、自社がかっこいいと思って欲しい顧客は、ストリート系の若い男性とターゲットを明確に絞り込んでいる。

この視点は、大手にチェーン店が進出してきて、価格では勝てないから、オリジナルの戦う方法として見出したそうである。

社会レベルの上がる事は、消費者のレベルも引き上げる。レベルアップした消費者は【商品の機能の素晴らしさ】を理解しても、自分が買う為の動機付けとしては、それだけでは満足しない。

何故なら、スペック重視で買うなら、モデルチェンジ商品の売れ行きはまだ伸びてもよいが、現実はそうではない。

自分が買う為の動機付けとなるストーリーを探しているのが、今の消費者であり、それに対応するのが商品の哲学でもある。

 
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