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2015年7月21日 職種としての仕事基礎力


底が浅い営業マンしか育たなく・・・・


職種としての仕事基礎力のレベルアップがショートカットされており、現場で問題になってきている。

会社には、基本となる職種があり、それが営業・製造・総務・経理等の機能として分類されている。

社会の成熟度・スピード化が進み、仕事基礎力のレベルアップへの対策が薄くなり、入社2年目以降の成長スピード鈍化につながっている。

入社以来、会社固有の仕事のやり方は習得するが、その仕事をする上での基礎力がない為に、行う仕事の意味が理解されない事が多く、ただ単に型だけの模倣になっているケースが多い。

そうなると、物事の本質を捉え、状況変化への対応力が弱くなる。

このような現象が考える力が不足している点として指摘されている。

営業ならば、顧客の購買心理の理解が営業技術の基本となっている。

購買心理とは顧客の心理状態の変化を表すもので、警戒・注意・興味連想・欲望・比較・検討・決定・情報発信の段階がある。

そして、この顧客心理を攻略する為に、アプローチやデモンストレーション等の技術があり、それに対応するセールストークやセールスツールがある。

しかし、営業マンがこの購買心理を知らなければ、営業の基本技術は理解できない。

理解できないから自社の仕事のやり方しか知らずに、底が浅い営業マンしか育たなくなる。

これは、製造・総務・経理等の部門でも同じである。

日本料理の基礎を知らずして、そのお店の仕事だけをしても、常連さんへは対応できるかもしれないが、新規客へは対応できない。

つまり、新しく発展・成長が期待できないパターンに陥るのである。

 
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