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2014年10月20日 21世紀に生きるパスポート


  
2020年まで、今のままで何も手を打たないと会社はどうなるか?

ある会社は【現存のままなら、ビジネスとして成立しない】と結論づけた。

この会社は売上昨年対比110%と伸びている企業。

ある特殊な製品を販売しており、その売上全体の70%が東北エリアでの売上。

東北エリアは2013年対2025年比でみると、人口が10%減少し、 高齢化比率が高まる。

しかも、この統計には労働人口問題の一つである首都圏への労働者移動はカウントされていない。

当然、この会社はこれを見越したうえで、新たなビジネスの展開はスタートしている。

恐らく、大半の企業がこの会社のように【現存のままなら、ビジネスとして成立しない】と考えるだろう。

ポイントは、この問題意識を誰が考え・持つかである。

この会社は【現存のままなら、ビジネスとして成立しない】と結論付けたのが中堅社員とリーダーである。

この中堅社員の皆さんは、慣れない外部環境変化・業界変化・主要顧客の界変化の資料を自分達で集め、分析し、結論付けた。

文字通り、21世紀に生きる社員が結論付けたことに意味がある。

【経営者・役員が考えるのは当たり前。中堅社員が考える事で、この会社の当たり前のレベルが変わり、そして上がる。

【現存のままなら、ビジネスとして成立しない】から生まれるのは危機感。

危機感は人間を成長させてくれるエンジンになる。

この意識を持つ事が21世紀に生きるパスポートを手にした事になる。

 
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