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2014年3月24日 継栄イズムシリーズ② 【素材で勝たなければ、素材を磨く環境で勝つ風土をつくる】



人間集団の成長レベルを上げる為には会社の環境を創る事である。

それは『素材で勝てなければ、素材を磨く環境で勝つ風土を創る事』を意味する。

その為にはルールと基準を定め、仕組み化し、継続習慣化させる環境を創る事。

その環境とは ◎公開経営 ◎全社員参画型経営 ◎一体感をベースにした会社のシステムである。

 ≪ 公開型経営でない職場は違和感を感じる ≫

『生活の様式、社会環境の変化』に、応じた『会社の運営方法、会社の環境』を創らないと結局、会社は社員にリストラされてしまう。

公開経営と聞くと何でも数値の公開と考えがちになるが、そうではない。

先ずは考え方の公開である。

1日の中で一番多くの時間を費やすのは仕事であり、その場所は職場。

その『職場環境が公開型社会でない』と非常に違和感を感じる。

考え方の公開とは我が社の経営理念は、ビジョンは、今期の経営方針は、我が社の価値観とは、etcである。

その次に数値の公開がある。

 ≪ 社長一人ではなく、全社員参画型経営を思考せよ ≫

中小企業の問題点として『経営者の方針が浸透徹底しない事』がよく挙げられる。

これも全社員参画型の思想がないから起こる現象である。

経営者が経営方針を作成し、数値目標を立案し、そして発表会をやるケースである。

このケースは経営者として方針・数値をまとめる作業としてはよいが、それを具体化する点に問題が発生する。

何故なら、経営者が独りで作成するから、『方針を具現化する商材戦略・戦術・戦闘』の機能が会社から無くなるからである。

社長一人があくせくやってもしょうがない。役員、部門長、中堅社員、一般社員の全員が、自分の役割に対してあくせく努力するから、結果として目標が達成出来る。
参画とは自ら考え、判断し、行動し、責任を取る事。

中小企業には経営者・役員・幹部・中堅社員・一般社員と基本的な階層がある。

役割は違えど、全社員が同じ目標に向け努力する事は変わらない。

 ≪ 中小企業の成長要因は一体感 ≫

 中小企業の成長要因を一つだけ挙げるならば『一体感』である。

会社には必ず創業があり、人、物、金、実績、信用なしのナイナイ尽くしでスタートする。

そこにあるのはお客様に喜んでもらう為に何をしたらよいかを寝る時間を惜しんで考え、実行する事のみ。

その姿勢が評価され、お客様が増え、仕事量が増加し、売上が上がり、初めて社員が増員され、会社が成長していく。

そこには、普遍的な創業の精神が葵の御紋のように威厳を放ち、会社全体に一体感を宿らせる。

この一体感を成長要因の糧とするのが中小企業である。

 
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