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2014年2月3日 現場力の原点はプロ・職業認識



プロとはその事で自分の生計を立てる人であり、アマチュアとは自分の趣味・興味の世界で満足する人であるが故に、根本的にアマチュアはプロには絶対勝てない。

現場力の原点がこのプロという視点です。

プロは、職業に対する認識を持っています。

職業認識とは【自分は一体何屋であるか?】という哲学でもある。

これがあるから、自分達が携わる職業に素晴らしさや誇りを持てる。

スターバックスが、扱っている商品はコーヒー。しかし、彼らはコーヒーを売っているのではない。

売っているのは、職場でもなく家庭でもない「第3の場所」を売っている。

だから、この職業認識を理解すると、働く人も誇りを感じて働く。

これが、大切な職業の認識でもある。只単に、物だけを売っても、顧客は満足しないし、働く社員は、自分の職業認識を理解しないし、働く誇りも感じない。

この職業認識には正解はない。会社・個人毎によって異なる。

正解がなく、異なるが故に、この発想が乏しくなる。

乏しくなるとは、考える人が少ないということになります。

日本の教育は、ほとんど全てが【正解の暗記】

だから、学ぶ事は正解を暗記する事だと信じ込んでいる弊害が職場に蔓延してしまう。

勉強と仕事の違いであるが、その特徴はいくつかあるが、根本的に違うのは勉強には正解はあるが、仕事には正解がない点である。

勉強は自分なりの答えを出せば、いつでも正解と答えあわせができる。

しかし、仕事には正解がないから、答えあわせができない。

多くの業種が成熟期・衰退期の状態では、提案すべき内容が高度化専門化になり、難易度が極端に上がっている。

この現象への対応には正解がない。合わせる答えがないから、現実の仕事では困る事だらけ。

プロとはプロの会社でなく、プロ社員がいる、多い事を現実的にはさします。つまり社員のプロ化が求められ、それが現場力の原点になります。

そして、プロの源は職業認識。

職業認識は【らしさの積み重ね】をもたらします。

この積み重ねた努力に裏づけされた証がプロとしての誇り・自信を持たせてくれるわけです。

改めて、職業認識を考える時期でもあります。

 
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