2013年7月1日 資金を中心に人の考え方・動き方を変える
資金は会社の血液。
この流れを詰まらせると会社は死にます。
貨幣経済の本質の一つは資金無くして、経営なしであります。
営業利益が出ていても、現金・預金等の流動性資金の確保がなければ、会社は死んでしまいます。
人間の体内から30%以上の血液が流れると『出血多量』の死が待つ。
同じように総資本の30%以上に総借入金が増えると企業の血液も詰まってくる。詰まるとは循環しなくなる事であります。
売上高、営業利益が減少しても、資金のコントロール機能ができると資金は回っていく。
要は資金の入りと出のバランスをコントロールする事が大切。
しかし、入りには無関心で【どうせ社長がやってくれるだろう】
出には、無頓着で経費を使うし、入金がないのに支払は気前良くやる。
これでは、資金不足地獄に陥る体質となっていく。
これを是正していくのが、『資金繰り中心の経営スタイル』です。
資金循環を止める要因は内部に多くのテーマがあります。
資金の健全な流れは人の考え方・動き方を変える事から始まります。
人の考え方・動き方を変える事とは、資金を中心に据えて、経営要素・機能(人・もの・金・営業・生産・管理)を考える事にあります。
つまり、経理を中心として営業・生産仕入れ・労務を見る視点を持つ事。
通常は販売・生産という活動部門が社内での人員も多く、力関係は上が多い。
しかしこの体制のままでは悪化した資金繰りは改善できない。
回収を忘れた営業・効率を置き去りにしている生産では資金は回らないから、羅針盤機能は経理が持たねばならない。
そして、売上計画も損益の視点からではなく、資金繰りの視点から売上目標を設定していく。
これが資金繰り中心の経営となります。
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