コラム

継栄の軸足

何故、中小企業の組織はバラバラなのか?

一つ一つの経営諸施策を思い付きで構築するから・・・・

それは『会社は潰れる生き物』という認識がないからである。
バラバラとは統一されていない事である。
会社は何もしなければ潰れるように出来ている。中小企業には組織を統一させる仕組みやルールと基準が出来ていない会社が多い。会社組織では何かの明確な意図を企てないとバラバラになる。
組織運営における基本的な流れは①目的②目標③方針④組織⑤計画⑥役割⑦スケジュール⑧実践⑨成果⑩分配である。これを経営施策で置き換えると経営理念、ビジョン、経営方針、マネージメントになる。
最近は中小企業も理念を作成したり、経営計画書を作成したり、賃金制度を改定したり、マネージメントシステムを導入するが、それでもバラバラになっている。
それは一つ一つの経営諸施策を思い付きで構築するから、どうしてもツギハギだらけのパッチワーク状態になるからである。
例えば計画書の内容と人事考課の内容自体に関連性がなく、バラバラである為に折角、時間と労力と投入してもダメになる。
ましてや何もやっていない会社はいわんやである。
『ルールと基準とは青信号なら渡る、赤信号なら止まる事』であり、それを守るから交通社会は成り立っている。中小企業は会社を運営するルール・基準が決まっていなかったり、あったとしても一部の人しか知らなかったり、知っていても守らなかったりするからバラバラになる。
組織はルールがあり、それを遵守するから組織としての態を成している。

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