コラム

継栄の軸足

中小企業の社長は人種である

中小企業を20年、30年まとめれば必然的に中小企業経営者として

■苦虫をつぶした気持ち

こんな事も出来ないのか!そんな事もわからないのか!
中小企業の経営者は幾度、苦虫をつぶした気持ちになっただろうか?
『肌感覚と常識感覚の違い』を頭と心で埋めるのに時間がかかる。肌感覚とは現場での出来事であり、常識感覚とは育ってきた環境から作られた価値観である。
この違いに経営者は悩まされる。
しかし自分が好きでなった創業者・ならざるを得ない状況でなった経営者・継承しなければならなくなった2代目等 いずれにしても現在経営者である事には変らない。
中小企業の組織特性は人・物・金・管理なしのナイナイ尽くしのバラバラ組織である。常に兼任体制の1人3役主義で実務を行い、最低生産性を確保している。大手企業の社員と中小企業の社員を比較すると基礎的な能力が落ちる。自信が無くあきらめムードがあり、会社をやけに『ヒトゴト意識』で見ている。
反面、『オヤジの背中を意識し、一体感を持つ事を望んでいるし、働く事に労を惜しまない能力』は非常に高い。

■社長の性格特性

多くの社長は自分の地の性格はNO2向きだと答えられる。しかしこのような特徴を持つ組織をまとめていくから、仕事をする時は下のような性格になってしまう。

①創造性が高い②非常に責任感が強い③決断力がある④根気強い⑤意欲、熱意がある
⑥積極的に実行する⑦独断的である⑧現状分析力が高い⑨独自の価値観を持っている
⑩細かいところに気がつく⑪気配りをする⑫情に厚い⑬短気であり、スピードを求める
⑭危機意識が高い⑮口やかましい⑯常に前向きである⑰素直である

ナイナイ尽くしのバラバラ組織の中小企業を20年、30年まとめれば必然的に中小企業経営者として共通する人種になってしまう。

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