コラム

継栄の軸足

何故、社員は社長に依存しすぎるのか?

しかし社員はいつまでも社長に依存しすぎる傾向にある。

何故、社員は社長に依存しすぎるのか?
それは『経営者の価値判断基準を社員に植えつけない』からである。
親の子離れ、子の親離れに表面上は似ているが、親子の場合は互いに自立した人間の関係に変化成長していく。しかし社員はいつまでも社長に依存しすぎる傾向にある。
親子の関係では、親が大人としての価値判断基準・行動の仕方・振る舞い等を教える事によって子は自立していく。
しかし、中小企業では『経営者の価値判断基準を社員に移植させる工夫』が足りない。例えば経営数値の話になると計数の意味がわからず、活用できない。そうなると数値から遠ざかり、特に資金繰りは社長に100%依存型企業が多すぎる。
何をどの様に判断してよいかわからないから、結局経営者にお伺いをたてるようになる。会社の最高意思決定者は経営者である。その経営者の価値判断基準を多くの社員が理解する事により、社員は自ら判断出来るようになる。
そして社長への依存度は低くなるのである。
中小企業の社員は能力が低いわけではない。今までやった事がないから、やらせた事がないから、出来ていない事が多いのである。我々凡人の持つ能力は大して変わらない。

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